ドイツのパッシブハウス

 1月26日、BBベストバランス研究会主催のエコポイント説明セミナーに参加させて頂きました。会場は満席状態でエコポイントに対する期待感が現れていました。

新築住宅では今年の12月末までに着工し、省エネ等級4をクリアしてハウスプラス等評価機関の証明があれば30万ポイント取得、即時交換も可能です。即時交換とは追加工事等に充当できる制度です。

 その後、南雄三先生の講義がありました。昨年話題になった、森みわ著(世界基準の「いい家」を建てる)に話しが及び、ドイツ・パッシブハウスの概要を説明されました。

ヨーロッパで一般的に使われているセントラルヒーティングが一切不要となるまで外皮の断熱性能を向上させ、機械換気設備に暖房の機能を担わせるというのがパッシブハウスの手法です。設備のコスト減を外皮の断熱強化にまわして居住性を高めるという考え方です。

日本でいうパッシブハウスとはOMソーラーのように太陽エネルギーをパッシブに利用する設計手法ですが、ドイツ・パッシブハウスは外皮の性能を上げ、省エネ性を厳格に定義したものとなっています。

その設計にはドイツのパッシブハウス研究所が開発したソフト「PHPP」を用いて、冷暖房負荷および一次エネルギー量の算出を行なう。このソフトが優れものだと南雄三先生が指摘していました。
  
 ハリマハウスは建物外皮の断熱性能は熱損失係数Q値で求め、施工後お客様宅の夏と冬の温湿度データから、日射取得窓の大きさと蓄熱床の厚さ、夏の通風計画などを経験的に設計しています。このようなソフトがあれば、又違った設計ができるでしょう。

日本のハウスメーカーの住宅は躯体の断熱強化にウエイトを置かず、アクティブな設備で快適さを得ようとしている事に違和感を覚えますが、このドイツ・パッシブハウスはハリマハウスと同じ流れの中にいるようです。
 
 

「自然が快適」は輻射熱から

今月も体験ハウスで行う工事前の打合せで忙しい毎日が続いています。細部まで仕様を決める注文住宅はお客様にとっても大きな力を使います。
それだけに完成したときの喜びは無上のものとなります。そして入居され思い描いていたような生活ができればさらに建物への愛着も沸いてくるでしょう。

この仕事に携わり30年以上経ちましたが、お客様から完成後に「こうしておけばよかった」という言葉を聞くたびに深く心に刻み込んで参りました。
新しい技術や法制度なども日々変ってゆきます。お客様から完成後に「こうしておけばよかった」という言葉を聴きたくないがため、絶えずそれらを取入れ消化して行く必要があります。

なのであらゆる状況を想定した打合せとなります。お客様は大変でしょうがそれを理解してくれているようです。

「今日は寒かったですが、打合せをしていてその暖かさが気持ち良い自然な暖かさだというのが良く解りました」3時間に渡る打合せをした後にお客様がそう言い残して帰られました。