自然エネルギーとヒートポンプで蓄熱
八王子の省エネ住宅工務店の奮闘記 ハリマハウスの社長ブログ
2008.08.22 (Fri)
エアコンを使用せず涼しい家を創りお客様の喜ぶ顔が見たい1

「冬暖かく夏涼しいい家」を新築して初めて夏を迎え、全館空調換気システムを採用された方は別としてほとんどの方は失望されているのではないでしょうか。
実は私も「夏は暑い」と苦情を寄せられ悩んできた工務店主です。屋根断熱に硬質ウレタン80ミリの外張りにして60ミリの通気層を設けても屋根裏は暑い。
お客様の困った顔が残念で無念で、後から2×6の屋根垂木の間に高性能グラスウォール16Kを140ミリ充填したのですが屋根裏の温度は変わりません。
その後の新築現場で外張りで硬質ウレタン100ミリの上に遮熱シート8ミリを使用しました。その効果は確かに認められ2℃程度は屋根裏の温度は下がりました。しかし涼しくはない。やはり暑い。もちろんエアコンを入れればすぐに涼しくはなります。
エアコンを使用せず涼しい家を創りお客様の喜ぶ顔が見たい。
今から思えば、思い込みがその壁を作っていたのです。湿度を低く抑えなければ涼しくはならないという思い込み。ここから離れられたときに涼しい家を創ることができたのでした。
以下次回
2008.08.18 (Mon)
ヒートポンプ蓄冷住宅見学ツアー

「蓄冷住宅の涼しさを暑い日にぜひ体験したい」旨のご要望をお寄せ頂き、晴天の8月16日(土)外断熱蓄冷住宅見学ツアーを行った。
3組4名様と弊社の内田、山際が参加する。猛暑の午後1時30分東京都八王子市散田町の蓄冷住宅に到着。外気温は34.6℃、湿度38%である。玄関に入ると暑くはない。エアコンで冷房した冷たさとは違う。
ヒートポンプは深夜電力時間帯の夜11時から朝5時まで冷水温度20℃で運転している。床仕上げは一階蓄冷床全面に大理石を使用、二階蓄冷床はタガヤサン無垢フローリングと磁器タイル張りだ。
スリッパを履かず一階蓄冷床に上がる。大理石ということもあり少し冷たく感じる。床の温度は23℃〜24℃、壁は26℃だ。朝5時にヒートポンプの運転が止まり8時間以上経過している。しかも外気温が34℃を超えてこの涼しさを保っている。



蓄冷容量の大きさと遮熱設計、Q値1.16の実力からこの室内温度が可能なのだ。参加者からの質問が矢継ぎ早に放たれるが建て主の的を得た説明に聞き入るうちに暑いとか涼しいとかの感覚は無く自然な快適さが増してくる。
しかしこのシステムは使い方を間違えれば結露を引起す。基本的にはタイマー運転でよいが使用者がその特性を理解して温度の変わり目や天候の変化にも注意を払う必要がある。場合によっては導入を諦めて頂くケースもあるだろう。
ここの建て主のようによく理解して使用すれば異次元の快適空間を取得できる。心配していた結露の形跡もまったく無く室内湿度も60%前後で推移しているという。
「私はエアコンの効いた事務所で一日中勤めており自宅に帰った時ぐらいはエアコンを使いたくないのですが暑くてやむなく使っている。今度建てる家ではこのマイルドで自然な涼しさの蓄冷システムをぜひ使いたい。」と参加された奥様が話された。
エアコンより快適で電気料金も安く抑えられ冬期は蓄熱床暖房として使用できるこの蓄冷システムをより多くの方に体験して頂きたい。
2008.08.08 (Fri)
夏の開口部日射遮蔽



夜間蓄冷した蓄冷床が昼間の室温上昇を抑える。その蓄冷効果を保持するためにも、又間違っても蓄熱させないよう開口部からの日射熱は徹底的に防ぐ。
太陽角度の高い南面は庇や二階のベランダでカバーできる設計にして、東西の窓に遮蔽物を外側から設けるようにするとより効果がある。北側の窓は裏の建物から放射熱が入っていることがあり注意が必要だ。
外付け日射遮蔽部材としてブラインドシャッターがある。夜間の通風にも効果を発揮するのでお勧めだが価格が高いのが難点。
そこでロールスクリーンやすだれ、緑のカーテン等をよく用いる。それぞれの良さがあり使用する窓の場所により使分けると良い。
一階でリビング等に面している窓は緑のカーテンがお勧めだ。毎日花や葉の変化を楽しめる。高い場所にある窓は風に強いロールスクリーンが向いている。
すだれを使用する場合は窓上にあらかじめフックなどを付けておけばスッキリと取付けができる。
2008.08.01 (Fri)
夜間蓄冷



薄曇の7月30日、朝6時の地表面や体験ハウスの屋根面の温度を測定してみると21℃〜22℃である。昼間の屋根面は晴れると70℃近くまで上昇するが放射冷却により21℃まで下がっていた。
放射冷却により冷気がつくられている。その冷気を夜間取り込む。そのためには夜に窓を開け寝ることになり防犯対策が重要になる。そして昼間の通風と違い建物の躯体を冷やすための通風なので冷気の入りやすい窓から躯体に蓄冷する。
木造の建物の熱容量はさほど大きくはないので室内に熱容量の大きな物が必要だ。ハリマハウスでは一階床全面に蓄熱コンクリートを設け床蓄冷している。
床蓄冷した一階床の朝は26℃。30℃以上の外気を通風させても夕方までに1℃しか温度は上昇せず蓄熱コンクリートの熱容量の大きさがよく解る。
明日はヒートポンプで蓄冷した「散田のガレージ付シダーハウス」において予約頂いたお客様を対象に涼房体験会を行う予定です。
2008.07.28 (Mon)
ヒートポンプで蓄冷運転


7月26日午後2時頃、ヒートポンプで蓄冷運転しているA様邸で温度の確認をさせていただいた。深夜電力を使い夜11時から朝4時まで一階床蓄熱層に冷水温度20℃で蓄冷している。
A様邸はJR中央線の駅に近い立地と、防犯を最優先にしているため一日中窓を締め生活をしている。外気温は32℃あるが床面温度は24℃で室温は26℃だ。冷たい感じはしないが暑くはない。足元が冷たいという感覚もまったく無い。
エアコンと違うのは風が無くひんやりした感じが無いこと。A様は運転時間を変えながらベストポジションを探して今の運転時間に落ち着いたそうだ。「思った以上に自然な感じで暑くない。これは快適です」と言って頂いた。
配管周りの結露も無くこのシステムの成功を確信した。このシステムをさらに発展させる次のステップに思いを巡らせている。







